UZU『渦』

監督 ガスパール・クエンツ

毎年10月7日に愛媛県松山市道後で行われる秋祭り。男達が大神輿を全力で激しくぶつけ合い、人間の渦のように混ざっていく。時に死を感じる瞬間があるというこの祭りの内側に入り込み、危険を顧みず究極の場に挑む男たちを鮮烈に捉えたドキュメンタリー映画『渦』。祭りを外側から捉えた記録映画ではなく、まるで祭りの中にいるような感覚を与える「体感」そのものが映し出された作品。臨場感の再現だけではなく、祭りに関わる男達から人間の原始的かつ根源的な行為を見出すことができる。命懸けで祭りに関わる全ての男達が、超越的な力をもつ大神輿に引き寄せられ、「一心同体」で戦いに向かう姿勢をとらえた貴重な記録である。

  • ベロオリゾンテ短編映画祭2016審査員特別賞受賞
  • シネマ・アイ・オナーズ 2016 短編部門・世界の 10 作品に選出
  • アムステルダムドキュメンタリー国際映画祭 2016
  • ホットドックスドキュメンタリー国際映画祭 2016
  • ヴィジョン・デュ・レール国際映画祭 2016、他。

監督プロフィール

Gaspard Kuentz
Gaspard Kuentz

ガスパール・クエンツ

パリ生まれ、長野県在住の映画作家。高校時代にパリで開催された日本映画レトロスペクティブに1年間通いつめ、日本映画に開眼。フランス国立東洋言語文化研究院を卒業後、2003年に来日。東京の映画美学校を卒業後は、日本、インド、インドネシア等を舞台にドキュメンタリー制作を開始、各国の映画祭で上映される。2009年、東京の実験ミュージシャンを追う『We Don't Care About Music Anyway...』(ポーランドERA NEW HORIZONS国際映画祭2010年、ベスト・フィルム・オン・アート受賞)を監督した後、日本各地の祭りを取材しはじめる。近年は日本国外にも視野を広げ、アジア中の信仰及び祭りを専門にし、2014年に北インド・ビハール州のソネプール大祭をテーマに『Kings of the Wind & Electric Queens』を監督し、カナダのHot Docsドキュメンタリー国際映画祭にて中編グランプリを受賞する。

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