ガスパール・クエンツ( 映画監督 )
1981年パリ生まれ。
高校時代に1年間日本映画上映会に通いつめ、日本映画に開眼。
フランス国立東洋言語文化研究院を卒業後、2003年に来日。東京映画美学校を卒業後は、日本、インドやインドネシアを舞台にドキュメンタリーを制作、各国の映画祭で上映されている。東京の実験ミュージシャンを追う『We Don’t Care About Music Anyway…』(ポーランドERA NEW HORIZONS国際映画祭2010年、ベスト・フィルム・オン・アート受賞)を監督した後、九州の夜神楽をはじめ日本中の祭りを取材しはじめる。
近年、日本から視野を広げ、アジア中の信仰及び祭を専門にし、2014年に北インド・ビハール州のソネプール大祭をテーマに『Kings of the Wind & Electric Queens』を監督し、カナダのHot Docsドキュメンタリー国際映画祭にて中編グランプリを受賞する。
松山市の道後で行われる激しい「喧嘩祭り」をテーマにした、先鋭かつ過激な短編作品『渦UZU』は、アムステルダムドキュメンタリー国際映画祭(IDFA2016)などで発表された後、全米のドキュメンタリーアワーズ、シネマ・アイ・オナーズ2017年度の短編ベスト10本として選抜される。北インド・ラジャスタン州のジプシーが行う霊媒の祭りや儀式を追う新長編作『For You, Lord, For You』は、パリのシネマ・デュ・レールドキュメンタリー国際映画祭(Cinéma du Réel 2017)などに招待される。